柴犬さんの鉄拳7

拳段を目指す獣段アリサの為のブログ

一美対策②(3LP対策)

3LP後の展開を理解しているかどうか、

そこの読み合いがキッチリ実践できているかどうかは

一美に限らず3LPをもっているキャラを相手にした時

非常に重要なポイントになってくるものだと思う。

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繰り返しになるが、3LP後の近距離の読み合いはとても重要だ。

このゲームは大きな技を振っているだけでもそれなりの段位に到達できる。

剛拳ぐらいならこの辺の展開を理解・実践していなくてもなれる。

しかし、ここができていないプレイヤーは

この部分をキッチリ実践してくる相手に対して

近距離で一方的に負けてしまうケースが多い。

 

高段位のほとんど使ったことのないサブキャラに

いいように負けたりするのはこの辺の展開ができていない場合が多い。

また、理解していても精度の面で劣っていたり

反応で劣っていたりして苦しい展開に陥る事も。

羅段後半以上のプレイヤーは本当にこういった部分が上手い。

 

今回は一美を題材としてこの展開について言及するが、

同じく3LPをもつ多くのキャラも同じように重要な場面なので、

今回の記事は是非キッチリと覚えておきたい。

 

まずは技紹介から。

 

重ね暁1発止め(3LP)

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発生 13 G -3 NH +6 CH +6

NHから連続ヒットする2発目の派生をもち、

1発目をガードしていても2発目は割り込み・横不可。

2発目はディレイをかける事も可能。

 

重ね暁は横への判定が強い技なので基本的に横スカは難しい。

一美側不利~1F有利までは右横移動で回避可能であるが、

一美が2F以上有利な場面では横の強いアリサであっても回避不可。

 

(例:LPガード1F不利~右横移動)

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システム上はLPガード後に右横移動すれば横の弱いジャックでも回避できる。

実戦ではLPガード後に最速行動などなかなかできるものではないが・・・。

 

(例:鬼道連拳3発目ヒット2F不利~右横移動)

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2F不利からは最速で横を入力しても回避できない。

 

ちなみにこの「3LPを右横移動」は他のキャラの3LPとは逆

モーションを見れば分かるが、一美の3LPは

自身の右から左に手を払うモーションとなっている。

それに比べ他キャラは左手をそのまま前に出すモーションが多い。

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このように、一般的な3LPは左横移動が基本。

 

 

 

<NH/CH時の展開>

6F不利は基本的に動いてはいけないフレーム。

一美を相手にした場合のこのフレームは基本的に立ちガード安定。

立ち合いで出される下段に大きなダメージやダウンを取れるものはなく、

比較的痛い土雷(1RK)もガード崩し・展開づくりが目的の技。

  

どうしても1RKが煩わしいと感じた場合、ジャンステが間に合うことは間に合うが、

このフレームでカウンターコンボ始動の中段を持たない一美は

こちらの暴れを予測した場合にRKを出すことが多く、

発生11Fのこの上段に対してはジャンステが間に合わず地上CHとなる。

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下画像は3LPヒット時に9RKRKで暴れたもの。RKが地上CH

痛い。

 

1RKを対策したいのであれば右横移動が望ましい。

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6F不利から横移動は一般的に有効とは言い難いが、

この場面に限っては1RKに対して最もリスクを低く対策できる。

 

一美は3LPが横への判定が強く4RPという優秀なホーミングを持ち、

さらにはワンツーのツーが横に引っ掛かりやすい、と横に強い印象がある一方で

本命技の多くがこちらの右横移動に弱いという一面ももつ。

 

そしてその本命技の一部に対してはこの6F不利な場面においても機能する。

f:id:shibainutekken:20171113110329g:plain66RK

f:id:shibainutekken:20171113110327g:plain4RK

 

もちろん「じゃあ3LP食らったら右横すればええんや」というわけではない。

あくまでこれらの“本命”がそこで来ればの話であり、右横は一点読みに近い行動。

再度の3LP、RK、ライトゥーも右横に弱めではあるがこの場面ではヒットするし、

右横に弱いディレイ2発目も1発目がヒットしていてはかわせない。

基本はあくまで1RKを必要経費と考えての立ちガード・バックダッシュだ。

(補足)

一応しゃがパンでもここで出た選択肢に対して3LPとライトゥー以外には勝てる。

RKに対しても有効である事を踏まえれば右横よりも優秀なようにも見えるが、

リターンを考慮し右横の方が望ましいと結論づけた。

 

 

余談になるが、3LP密着ヒット後からアリサがバックダッシュをし続け、

一美が1RKを連発した場合、1RKは2発目まで届き、3発目はスカる。

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その場で立ちガードするよりはその後の展開が良くなることを

頭の片隅に置いておくと良い。

(補足)

もちろん1RKを3連発もしてくる一美などなかなかいないが、

1RK連発がバックダッシュさえしていれば徐々に距離が離れていくという認識さえあれば

削られても慌てることなくBD立ちガードができる為、相手にガードを崩されにくい。

 

 

<1発目ガード時の展開>

ここからが本題。

 

1発目ガード時、まず初めに決めておかなければならない点がある。

それは2発目があるかどうか。

 

対一美で陥りがちなミスがある。

それは「2発目が来ない事を確認してから反撃してしまう」というパターン。

これは実質不利な場面で暴れていることを認識しなければいけない。

 

プラクティスで試してもらえればお分かり頂けるであろうが、

3LP後に2発目が来ない事を確認してから

その後の一美のLPにLPで勝つのは非常に困難だ。

一流のプレイヤーなら可能なのかもしれないが、少なくとも柴犬さんには無理です。

つまり、3LP2発目を予測した時点で3LP1発止めガードは不利である。

まずはこの認識を固めなければならない。

 

次に、2発目がない事を心に決めての行動について。

状況はこちらが3F有利。

一美側の一般的な動きとの相対的な関係は以下のようになる。

 

①ジャブ・ワンツー暴れ

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10Fジャブでの暴れ。

こちらは12Fまでの技を出せばカウンターが取れる。

アリサの場合はRKが相打ちとなり、一方的に浮かせられる。

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②RK暴れ

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発生11Fのカウンターコンボ始動。

3LP後の暴れで最も注意しなければならない選択肢であり一美の本命の一つ。

14F技が相打ちとなる為、右アッパー等を返すと浮かされる。

 

3LP後にはこのRKに負けない反撃を選ぶことが絶対条件だが、

横移動を見せてそれに対するホーミング技などを誘い、RKで潰してくる。

一美の3LP後の読み合いの基本軸がこのRKと横移動だ

3LPガード後の行動が遅れてこの技にジャブなどが負けるのだけは避けたい。

 

 

③ライトゥー暴れ

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ジャンステ発生9Fの為、こちらの12F以上の下段は全て飛ばれる。

しゃがパンを飛ぶことができないのでこちらのしゃがパンは

後述の横移動と捌き以外に対しては安定した行動といえる。

 

(おまけ)

アリサの1LKと一美の9RKはこの場面においてのみどちらもスカる。

例えば一美ワンツーガード後のライトゥー等はしっかり当たる。

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なんじゃこりゃ。

ちなみにこの後はアリサ側有利だが確定はない。

 

 

④しゃがみステータス暴れ

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一美はタイガーアッパーカットを除き

潜り技でスネークエッジのように減る技はない。

 

 

⑤パワクラ暴れ

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これはあまり一般的ではないが、実はアリサに対して有効度が高い。

6RPのパワクラ発生は8Fの為、下段以外の全てが割り込まれる。

さらに出始めに潜り判定がある為、ジャブやアリサRKが潜られてしまう

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ちなみにガード時の確反はなし。上段なので読み切った場合はしゃがむ。

 

 

⑥横移動

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一美の基本線。

これに対しての認識が足りないと一方的になってしまう。

一美に限らず、3LP(ショートアッパー系)の後の横移動対策は

拳段以上だけでなくサブが多く在籍する獣段でも必要であると考える。

 

一口に横移動といっても横移動後の選択肢は様々。

まずは横移動からの入れ込みライトゥー。

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これはこちらの発生の早い技をスカして浮かせてくる。

3LPに対して毎回のようにしゃがパンやワンツーを返していると食われる。

 

次に横移動からの立ちガード。

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これはこちらの横に強い技、ホーミングに対しての守りの行動となる。

こちらの動きを確認しつつ、ここからジャブやWP、3LP等の技を出す。

一定以上の技を横スカできていれば確認からライトゥーを出すこともできる。

 

特にこちらの早い中段をどちらに返せば良いか分かっている一美は厄介。

アリサの場合は右横移動をされるとほとんどの技がかわされる。

 

ただしアリサはこの場面で非常にやりやすい。

発生13Fのホーミング(RK)の存在があるから。

一美のしゃがみ・潜り・しゃがステ以外の技全てに勝てる。

(一美のRKに勝てるホーミング技があるというのは非常に恵まれている)

 

アリサvs一美のこの辺りの状況はRKをしゃがんでくるかどうかで

アリサ側のお手軽感がかなり変わってくる。

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一美がしゃがみ見せるような事がなければ、

小さな有利は全てRKで安定できる。

 

 

⑦バックダッシュ&立ちガード

様子見。

例えばここでRKを返していた場合は一美の頭から横移動は優先順位が一歩後退する。

相手が何もしていない時は「こちらの行動を見ている」と考えるべきだ。

 

 

 

<柴犬さん的おすすめの行動>

個人的に対一美で推したいのが、この場面での右横移動

有利からの横移動と聞いて首をかしげるかもしれないが、

実はこの場面での一美の入れ込み暴れのほとんど、そしてディレイ2発目も

右横移動をしておけばほとんど回避できる。

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ノータイムの2発目以外に対してはさすがに勝てないが、

それ以外の行動、例えば再度3LPや1RK、暴れのRKやライトゥー等に対しては

一方的に横スカを取ることができる。

もちろんここから技を入れ込んだりせず、一美の動きをしっかり確認して行動。

(適当に技を入れ込むと一美の横移動からの入れ込みライトゥー等に負ける)

 

 

これをされると一美は非常にやりにくい。

何しろ、一美の3LPは「相手を崩す為に出す」技であり、

相手の反撃を横スカしたりRKでカウンターを取ったりするのが

一美の一つのスタイルだからだ。

 

もちろん横移動すれば勝てるというわけではなく、

その後の読み合いが延々と続いていくわけであるが、

少なくとも今までの3LP後の読み合いとは全く違った世界になっているはず。

 

もしも一美の3LPに固められてこまっているプレイヤーがいたら

これを試してみて欲しい。

 

(おまけ)

この場面で一美が右に強い技はWPの2発目と逆ワンツー2発目。

よって、右横移動ガードをしておけばより盤石。

もちろんWPにはしっかり確反を。

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一美の3LP後は慣れないと非常に厳しいものであるが、

高段者との3LP後の早い展開は慣れれば楽しいものだ。

鉄拳の楽しさがシンプルに凝縮されている。

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そしてお市さんは世界の愛がシンプルに凝縮されている存在だ。