柴犬さんの鉄拳7

拳段を目指す獣段アリサの為のブログ

ちょっとしたつぶやき②

前回の記事の中で「メモリの無駄遣い」と書いていたことについて

とある読者の方より「なんじゃそりゃ」との疑問を頂いた。

柴犬さんの「自分言葉」で混乱させて申し訳ないと思うと共に、

柴犬さんが普段考えている事なんかを書ければいいなと思った。

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率直に言えば、これは“意識の割き方”を表現したものだ。

つまり、「~がくるかも」「~がきたらこうしよう」等と

対戦中に何を考えているかという事。

 

人間の脳はどうしても考える事が増えれば増えるほど処理能力が落ちる。

(これはCPUでも同じことが言えるが)

逆に、考える事がシンプルになれば処理能力は早くなる。

 

例えばこの場面。

相手は猛虎のキング。

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RKをガードされて不利になった為、ほぼ無意識にバックダッシュしたら

キングがおもむろにしゃがんでいるのが見えた。

 

普通に考えればボディスマ(中段)警戒。

相手は猛虎だから、レッグブレーカー(下段)を狙ってくるかもしれない。

 

いくら反応の遅い柴犬さんでも、

この場面でレッグブレーカーが見えないなどという事はない。

立ちガードしつつレッグブレーカーが見えたら捌こうと考える。

 

しかしここで一つ。

仮にこのキング戦で「普段はボディスマにLPLPしか返せてないけど、

最大確反の6LKRPを返してやるぞ!」と頭に置き続けていた場合、

ボディスマガード後に6LKを入れる事に意識が割かれてしまう

そうすると反応が遅れる。

レッグブレーカーが見えるだろうか?

見えたとして、それ以外のキングの選択肢に適切に対応できるだろうか?

しゃがみはフェイントでダッシュからシャイニングウィザードがきたら?

 

何も考えずにキングの動きを見ていれば最初の二択は適切に対応できる。

シャイニングウェイザードも難なく抜けることができるだろう。

しかし、たった一つ自分の中でタスクが増えただけで

その後の反応に遅れが生じる。

これは対戦全体に影響する。

相手の癖や考え方、技の傾向を観察する視点も阻害されるし、

こちらの攻め方、技の組み立ても無意識に単調になってしまったりする。

 

これが柴犬さんの言う「メモリ」の話。

 

ただ、こういった特定の行動に意識を割くというのは悪い事ではない。

なぜなら、こういった対応は反復することで徐々に無意識下で行えるようになり

パブロフの犬のごとく「ボディスマガードした>6LKRPじゃ」と

反応できるようになってくるから。

そうすればこの場面で何も考えずシンプルに対応しても

ボディスマをガードすればLPLPでなく6LKRPで返せるようになる。

脊髄反射、手癖になるような感覚だ。

 

 

頭の回転の速い人はこんな事を考えなくても良いのだろうね。

何が来るかなー?程度の意識で対戦していても適切な判断を下せる。

しかし柴犬さんのようなアラフォーのおっさんではどうしても

最速で判断して適切に実行に移すには心の準備が必要だ。

スネークエッジも見えないようなおっさんではね。

 

 

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どうも、パブロフの柴犬です。

寝ていてもおやつを見ると即座にお手をしてしまいます。